クロミッドの効果
2024年06月28日
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目次
クロミッドの効果
クロミッドとは
不妊治療で最もよく使われる排卵誘発剤は「クロミッド(クロミフェンクエン酸塩)」という薬です。
クロミッドは、排卵障害、エストロゲン数値が低い、黄体機能不全、などに用いられます。
クロミッドの効果は?
クロミッドには下記のような効果があります。
- 排卵するようになる
- 排卵日が早まる、安定する
- 卵子の質が上がる
- 黄体ホルモンの分泌量が上がる
などが主な効果です。
クロミッドにはどんな作用があるのでしょう?
クロミッドには、抗エストロゲン作用があり、エストロゲンが低下したと脳が認識して、LH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されます。
そうすると卵巣が刺激され、卵胞が発育していきます。クロミッドの服用によって60%~90%の人が排卵します。
エストロゲン不足の人や、高プラクチン症の人は排卵しないこともあります。
クロミッドの妊娠率は?
クロミッドを用いると、おおむね20%の人は妊娠します。妊娠率は1周期あたり12.1%、双子以上の発生率は4~5%と言われています。
しかし排卵のある原因不明の不妊症には、クロミッドを用いても確率は変わらないとされています。
クロミッドの飲み方は?
クロミッドは、1日1~2錠を生理の5日目から5日間服用します。最初は1錠から始めて、効果が乏しい場合は1日2錠に増やします。
なぜクロミッドは5日目から飲むのでしょう?
通常1回の排卵に向けて数十個の卵胞が育ちますが、生理5日目頃には1個だけ残り、排卵する細胞として大きくなっていきます。
早くからクロミッドを飲んでしまうと、他の卵胞も大きく育ち、双子やそれ以上の確率が上がってしまいます。
排卵はいつ頃?
生理5日目に飲み始めて、排卵日はだいたい12~14日目頃になります。
飲み忘れたら?
4~5時間以内であればすぐに飲むようにしましょう。それ以上空いてしまったら飲み忘れた分は飛ばします。
クロミッドの副作用は?
起こらないことが多いですが、最も多い副作用は、子宮頚管の粘液が減って膣が乾燥し、精子が通りにくくなることです。また、子宮内膜が薄くなり、受精卵が着床しにくい、月経量が減る、などもあります。
頭痛、吐き気、のぼせ、お腹や胸の張り、めまい、発疹、うつ状態、稀に目のかすみや視覚障害が現れることもあります。
頭痛や吐き気は服用を始めて最初の頃に起こることが多く、量が多いと起こる可能性が高くなります。
多胎妊娠の確率は?
自然妊娠で1%、クロミッド服用では4%と言われています。尚、クロミッド服用によって妊娠した赤ちゃんへの影響はありません。
クロミッド服用中の性行為
医師から性行為のタイミングを指示されるまではしてはいけないの?と悩む人もいますが、指示されたタイミング以外に性行為をしても問題ありません。
頻度や回数についても通常通りで大丈夫です。
流産率について
不妊治療に関係なく、流産は10%~15%の確率で起こります。
クロミッドを用いて妊娠した場合、通常の妊娠より流産率が少し高くなります。クロミッドを用いると多胎妊娠の可能性が高くなり、胎児数が増えるほど流産率が上がるためです。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
![ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹](https://www.ponshinkyuu.com/wp/wp-content/themes/portals_responsive/image/all/author_pic01.png)
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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