心拍確認後、流産率下がる
2024年06月25日
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心拍確認後 流産率下がる
月経予定日を過ぎても生理が来ず、妊娠検査薬で陽性が出て、超音波で胎嚢が確認できても、心拍の確認が出来るまで心配で落ち着けないという方も多いのではないでしょうか?
不妊治療後に待ち望んでやっと妊娠できたという方であればなおさらですよね。今回はそんな心拍確認後の流産率のご説明をいたします。
妊娠数週6
妊娠6週頃には胎芽および心拍が見られることが多いのですが、心拍が見えづらいことも少なくありません。
6週での流産率は約9%です。心拍が見えなかった場合は、1~2週間後に再検査し、胎芽や心拍を確認します。
また、6週以降に、それまでに確認できていた心拍が確認できなくなってしまった場合は、後日再度確認します。
妊娠数週7
妊娠7週での流産率は約4%です。
胎嚢確認後、胎児の心拍が見えない状態での流産率は一般的に15~18%前後とされていますが、胎児の心拍確認後での流産率はだいたい2~3%と大幅に低下する為、妊娠7週で心拍が確認できていればひとまず安心できる状態になります。
妊娠数週8週
妊娠8週での流産率は3%以下と低くなります。胎児心拍の描出率は、週数とともに増加し、妊娠8週相当で100%に達します。
8週になっても心拍が確認できない場合は、妊娠5~6週の稽留流産と診断されます。
また、胎児の心拍が一度確認できたのに、出来なくなった場合、8週で確認出来なければ稽留流産と診断されます。
妊娠数週9週
妊娠9週になると心拍の確認ができ、稽留流産の場合8週には診断されているので、流産率は更に低くなります。
この時期までの流産の原因はほとんどが染色体異常であり、妊婦さんの生活や行動の問題でおこる可能性は低い為、万が一流産してしまってもご自分を責めないようにしましょう。
妊娠9週は、まだ胎盤が安定しないため、過度な仕事や運動によって切迫流産を起こすことも少なくありません。
つわりのピークを迎える時期でもありますので、気をつけて過ごしましょう。この時期に妊娠数週や分娩予定日が決定されます。
年齢と流産率
心拍確認後に流産の可能性が下がると言っても、流産率は妊娠している人の年齢と大きく関係があります。心拍確認後の流産の確率は下記の通りです。
- 20代の場合…10~15%
- 30代(35歳を超えると)…20%
- 40代…40%
このように年齢が上がるほど流産の心配は出てきます。
年齢が上がるにつれて卵子の質が低下しやすいことからも高齢で体外受精による妊娠は心拍確認後も様子を見ておく必要があります。
自分に妊娠や出産の予定がない場合、つい先送りにしてしまいがちですが、たとえ予定がなくても将来的に子供を持ちたいかどうか、妊娠、出産について一度しっかり考えておくことが大切です。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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