自然流産された胎嚢の見た目とは?
2024年06月13日
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目次
自然流産とは
流産は、全ての妊婦さんに起こりうることです。妊娠した方のおおよそ15%は流産に至ると言われており、決して珍しいことではありません。
また、母体の年齢が高まるにつれて、流産率も高くなります。近年では晩婚化の影響などにより、出産年齢が高くなっていますので、流産は増えているのが現状です。
妊娠中の方、妊活中の方は、誰にでも起こりうる流産についてきちんと理解をしておきましょう。
流産とは(①自然流産 ②人工流産)
妊娠22週未満で、何らかの原因によって終了してしまうことを流産と言います。
流産には、①自然流産②人工流産があります。
中絶手術などによって人工的に妊娠を22週未満で終了させた流産のことを人工流産と言い、それ以外の流産が自然流産と言います。
自然流産の種類&見た目
自然流産には、流産の進行段階に伴う症状や状態によって主に4種類に分けられます。
完全流産
出血などと共に、胎嚢等の子宮内容物が完全に子宮外に自然排出された状態。
進行流産
胎嚢などの子宮内容物が体外に排出されようとして、子宮体部から子宮頚部や膣内に移動しつつある状態。ここまで来ると流産を止めるのは不可能。
出血と共に血の塊や、白っぽい塊があれば、胎嚢かもしれません。胎嚢の大きさは約1㎝~2㎝程度なので、気づかないまま胎嚢が排出されるケースも多いです。
稽留流産
胎児が子宮内で死んでしまったまま、胎嚢などと共に子宮内に溜まっている状態。出血や腹痛等の自覚症状がほとんどない為、妊婦検診まで気づかない人が多い。
切迫流産
胎児が子宮内に残っており、流産の一歩手前である状態。他の流産と異なり妊娠継続できる可能性が高い。
流産と死産の違い
流産
22週未満で終了した妊娠を流産と言います。それ以降を早産とされています。
死産
妊娠12週以降に死亡した児を出産した場合には、死産と言います。
流産の原因
流産の8割以上は妊娠初期である12週までに起こっています。妊娠12週までの早期流産のほとんどは、赤ちゃんに原因があります。
自然流産の多くは染色体異常や遺伝子の病気などが原因で、残念ながら防ぐことは出来ません。
妊娠初期の段階では、母親の生活習慣などが原因になる事はありませんので、もしそうなったとしてもご自身を責めないでください。
自然流産の兆候
流産の兆候として挙げられる症状は、出血と下腹部痛、腰痛です。
正常な妊娠経過でも、流産とは関係なく、着床出血や妊娠月経と呼ばれる出血が見られることがあります。
中でも、鮮血、もしくは暗赤色の出血が続く、大量の出血、腹部の激痛が起きた場合は危険です。そうなる前に、いつもと様子が違うと気付いたらすぐに医療機関を受診しましょう。
化学流産
他にも、気づかない間に流産してしまっている『化学流産』があります。
妊娠検査薬では陽性が出たのに、エコー検査で胎嚢が確認できなかった場合は、化学流産している可能性が高いです。
化学流産の場合、その後生理のような出血が起きるので、検査薬や診断を受診されないまま気づかない、妊娠超初期での自然妊娠は少なくありません。
稽留流産にはこんな珍しいことも…
妊娠6週で確認できた心拍が、妊娠7週の検診では消えていて、稽留流産と診断を受け、自然流産を待つことにしたが、8週目の検診でまた心拍が確認され、赤ちゃんが生きていた!なんて奇跡もごくまれにあるみたいです!!
子供を授かるということは本当に奇跡なんだなと改めて思わせてくれるエピソードでした。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
![ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹](https://www.ponshinkyuu.com/wp/wp-content/themes/portals_responsive/image/all/author_pic01.png)
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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